日本のれい明期における教育の普及に功績を残した黒澤止幾・豊田芙雄の短冊を中心とした書を紹介する企画展示会が、2019年10月8日(火) ~ 2019年10月21日(月)まで茨城大学水戸キャンパス図書館本館1階展示室で開催されます。入場は無料で、どなたでも自由に見学出来ます。
黒沢止幾(とき)は、1806年茨城郡高野村(後に錫高野村、現在の城里町)に生まれました。「幕末勤王の女傑」とも呼ばれています。家庭的な雰囲気の寺子屋が学制発布により錫高野小学校の教場となり、小学校教師に任命された止幾は自宅を教場として茨城県下初の女性教師となりました。
豊田芙雄(ふゆ)は、1845年に水戸城下信願寺町(後に藤坂町、現在の五軒町三丁目)に生まれ、私塾から発桜女学校(現在の五軒小学校)の教師となり、東京女子師範学校(現在のお茶の水女子大学)の教員となりました。翌年に開設された同附属幼稚園で、日本初の幼稚園保母に任命され、その後水戸高等女学校(現在の水戸第二高等学校)の教員や水戸市大成女学校(現在の大成女子高等学校)の校長を務めました。本学園ゆかりの先生です。
「書は人なり」と言われます。書は、文字を書いた人の心が表れたものです。日本のれい明期の教育者としての大先達お二人の書を間近にご覧になって鑑賞されてはいかがでしょうか。
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